3−2 リチウムイオンサブバッテリーの 公開されていない秘密とカスタム

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A級品が、企業レベル標準品

キャンピングカーサブバッテリーの不安を解消

1)サブバッテリーの不安解消

    鉛（ディープサイクルバッテリー）の電圧降下と

    バッテリー上がりによる性能低下不安とリスク

 

2)パワー（バッテリー電力）

 

3)充電時間（許容入力）

 

2021年東京キャンピングカーショー

KWORKSブースでは、衝撃的なコンセプトのもと

当日を迎えました。

 

ハイエースベース新型ラインナップ

AURORA EXCLUSIVE 全車に

リチウムイオンサブバッテリーシステム

（メビウスシステム）

を標準搭載。

さらにソーラーパネル、エアコン、冷蔵庫、

電子レンジまで、すべて搭載モデルとして

市場は大きくざわめいたことは、未だ新鮮に記憶

が蘇ります。

 

この原稿を執筆している2023年には、リチウムと

エアコンが搭載されているモデルはDC12Vクーラー

の普及も後押しして、急激に増加しています。

 

しかし、リチウムイオンバッテリーは、

あなたの知らない世界で作られているのです。

リチウムイオンバッテリーは、爆発の可能性も

あると恐れられ、実際に3元系と言われるエネルギー

密度の高いバッテリーが爆発事故を起こすなど、

製造元の信頼度と保証が担保できないバッテリーは

不安が付き纏います。

そのバッテリーの上は直接人が座るシートだったり

するのは、キャンピングカーという限られた空間内

では、必然的な状況だからです。

 

そのリチウムイオンバッテリーですが、詳しくは

別途コンテンツにて、解説をさせていただくという

ことで、ここでは、重要な部分のみ触れさせていただきます。

 

現在安全に使えるリチウムイオンバッテリーは、

先ほど触れた、コバルト、ニッケル、マンガンの要素

による3元系では無く、日本の家電法安全検査基準の

PSE検査も必要としない、『リン酸鉄リチウム』が

使用されています。

 

このリン酸鉄リチウムイオンバッテリーの主な生産国は

テスラ、BYDで、ご存じの方が多く見えると思いますが

中国になります。

 

その、中国には、大きな問題も起きているのです。

その問題は、国策で一気に増加したバッテリー製造会社

とEVカーの普及により、優劣混在と共に、バッテリーの

廃棄処理が追いつかない状況が解決されていません。

 

解りやすく説明しますと、優劣混在の状況で、

質の悪いバッテリーも多く存在するということです。

中国発世界となると、例えば日本、ヨーロッパ、

アメリカともに、検査基準が高く、基準を満たさない

バッテリーは検査で跳ねられて、流通が出来なくなります。

余ったバッテリーは、在庫となります。

 

その流通できないはずのバッテリーが、稼働はできる

からとアフターマーケットに普通に流出し、アリババ

などで、販売もされている状況です。

 

このバッテリーを、

『B級品』『C級品』

と名付けられています。

 

流通させる側も、購入する側も、承知していることが、

当たり前という現実です。

危険が生じなければ、大きな問題もないかもしれない

のですが、実際には、外観からはわからないので、

B級なのか、C級なのかは、流正式な検査機器での測定

をしなければ、判断できません。

いずれにしても、見えないから怖いのです。

日本では、考えられないことです。

 

因みにパナソニックのB級品など

市場には存在しません。

他の有名な上場企業のバッテリーも同じです。

 

中国と言えども、厳しい検査基準をクリアしなければ、

日本のパナソニック、村田製作所、京セラ、マクセル

など、超一流企業と共に世界を股にかけて流通させる

ことは出来ません。

 

私達はキャンピングカー市場で、この得体の知れない

ジャンクバッテリーを使用することは大きなリスクを

背負うこととなります。

最後に事故などで被害を被るのは、ご自身となります。

 

もう一度声を大きくしてお伝えさせていただきます。

「日本で安全と品質が保証された

リチウムイオンバッテリーは

ごく一部のバッテリーしか存在しません！」

 

弊社では、主な取引先がNECである企業様との連携で

ケイワークス専用にキャンピングカーに最も適した

バッテリーを開発しています。

 

・BMS（バッテリーマネジメントシステム）

・セル

それぞれ、他では入手困難な流通を構築しています。

その理由は、政府系のつながりにおいて成立しています。

このような政府系の流通経路は、通常では大企業若しくは、

双方に、相当な関係がない限り、不可能と言っても

過言ではありません。

 

もう一つアドバイスです

メーカーの所在が把握できているとしても、

メーカーの信頼度が重要です。

 

例えば、乾電池を購入するとします。

大切なキャンピングカーのサブバッテリーに

パナソニックなど一流品を使用しますか？

それとも、100円均一の電池を使用しますか？

安全でも、著しく性能が低い事も考慮するべきです。

 

詳しくは、動画解説もご覧ください

【キャンピングカーTVコラボ第三弾！】

リチウムイオンサブバッテリーの公開できない秘密とカスタム｜ケイワークス▼ ケイワークス公式LINE ▼https://liff.line.me/1657267310-3zwkAOLO/landing?follow=%40652uclgi&lp=YdhFxE&liff_id=1657267310-3zwkAOLOキャンピングカーTV タックルさんとのコラボ動画✨第三弾は「リチウムイオ…

 

ここまでで、リチウムイオンバッテリーの

安全について、製造元、検査、市場流通の実態

をもとに、特にバッテリーの入手経路から

安全担保について、現在最もフォーカスするべき

知識をお伝えさせていただきました。

 

ここからは、もう承知のことと存じますが、

リチウムイオンバッテリーの特性について初めて

の方のためにも、ポイントだけお伝えさせていただきます。

 

リチウムイオンバッテリーの特性とメリット

1)サブバッテリーの不安解消

鉛（ディープサイクルバッテリー）の電圧降下と

バッテリー上がりによる不安とリスク

 

・数十年もの間使われ続けている、鉛のバッテリー

ですが、エンジンのスターターバッテリー、

主にマリン、キャンピングカーに使われている、

ディープサイクルバッテリーは、使用する領域が、

全容量の50％を超えて60％、70％となってくると、

過放電状態となり、電圧が低下する特性があります。

 

この状態で、消費電力の高い機器を使用したり、

そのまま使い続けたりすると、さらに電圧は低下し、

バッテリーにダメージを負わせてしまうこととにも

なります。

 

そのリスクは、再度充電しても、本来の性能には

戻らことはなく、バッテリーの寿命を著しく低下

させてしまうのです。

 

リチウムイオンバッテリーの特性は、逆に容量を

使い切る寸前まで電圧は低下せず、更に使い切って

も、再度充電して性能は復帰できるということです。

 

厳密には、充電サイクルが存在し、現在100％

充放電で2000回〜3000回のサイクル寿命が高性能

の領域です。実際の使用環境を考慮すると、

50％充放電で、4000回〜6000回行えるということです。

仮に、50％なら、

1年365日として10年で3650回

こんな目安が立てられます。

 

対して鉛のバッテリーは、500回位です。

AGMという高性能なバッテリーは、さらに粘り強く

充放電回数も増えます。

特徴は、スターターバッテリーにも使われることが

ありますが、粘り強く、パワーがあります。

 

ここで予備知識となりますが、

ディープサイクルバッテリーの分類を把握して

おいた方が良いと思います。

 

価格性能順に

1.AGM（アブソードグラスマット 密閉型）

長寿命、高耐久性、温度環境適応に優れ、

スターター、サブバッテリー共に使用可能

 

2.ディープサイクルバッテリー

放電深度、サイクル数共に優れた、主に

サブバッテリー用途に適したバッテリー

 

3.セミディープサイクルバッテリー

（放電震度はディープサイクルの約半分）

3番目のセミディープサイクルバッテリーは、

充放電回数、放電深度共に、通常のディープサイクル

には、劣るということです。

 

スターターバッテリとしても有効なセミディープは、

価格もAGMの半額以下で購入できます。

特に、ダメージを負った時に、復旧できる能力が

低いことが、使用経験からも言えることです。

 

いずれにしても、把握した上で購入を決定し、

使用する事が売る側にも、買う側にも大切な事です。

 

2)バッテリーパワー（電力）

弊社で使用しているリチウムイオンバッテリーの

電力容量は、100Ah  1200W

1時間に100アンペア 1200Wの電力を発生できる

バッテリー性能という事です。

 

バッテリーを2個並列接続すれば、

1時間に、200アンペア 2400Wの電力を発生できる

バッテリー性能という事です。

弊社モデルに搭載している最高スペックは、

180アンペア 2160W × 3並列

＝510Ah 6480Wh

これは、業界最高水準のバッテリー容量とパワーです。

 

例えば

ドライヤー 700W〜1200W

電気ケトル900W〜 1200W

電子レンジ   700W

それぞれの機器、いずれも単独使用は1200Wの場合

シングルバッテリーでは、電力はMAXで、

ツインバッテリーの場合余裕で使用可能です。

 

ちなみに、ディープサイクルに1200Wを連続使用

した場合、テストが必要ですが、お弁当温めなど、

数分間を、何度も稼働させた状況下において、

バッテリーには、大きな負荷が掛かり、ダメージも

伴うこととなり、繰り返すと寿命は著しく低下します。

リチウムイオンバッテリーの安定電圧と並列接続に

よる合計値の電力差は歴然です。

 

さらに、エアコン稼働において、500W連続稼働

したとしても、6120Wの電力があれば、ロス率を

20％加味したとしても、10時間ほど稼働できます。

インバーター等制御が稼働すれば、さらに1.5倍ほど

稼働時間は見込めるので、理論値では、15時間も

連続稼働可能ということになります。

 

キャンピングカーにリチウムイオンサブバッテリー

によるシステムを装備することは、エアコン搭載

モデルには必須と言っても過言では無いでしょう。

 

3)充電時間（許容入力）

弊社で使用しているリチウムイオンバッテリーの

充電時間は、現在1Cですが、1.5Cにスペックアップ

を予定しています。1Cとは1時間に充電、放電

出来る性能を表す表記で、Cレートと言います。

 

通常リチウムイオンバッテリーの容量に対し1Cの

設定が一般的ですが、それ以上のスペックアップは、

BMS（マネジメント）によりカスタムが可能です。

ちなみに、鉛バッテリーでは、Cレートが0.2C程に

下がります。

 

リン酸鉄リチウムは、実際は3C位の性能を有して

いながら、寿命と安全性のバランスを解析して、

1C設定のバッテリーが多い状況です。

 

充放電電流が多くなると、配線も太くする必要が

生じますので、キャンピングカーの配線としては、

バッテリー接続ケーブルとしては、38スケールを、

弊社では上限としています。

 

これ以上太くなると、限られたスペースにおいての

システム構築に大きな弊害となります。

 

バッテリーの特性、コストによる使い分けと選別、

さらに、モデル、用途に合わせたカスタムを可能と

することは、今後のキャンピングカーに求められる

性能を実現する為には、最重要課題であるという認識

です。

 

キャンピングカーの安全と快適化を実現できる為に、

バッテリーカスタムに基準を設けたことは、弊社の

企業努力によるものです。

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