連載企画:リチウムイオンバッテリー第4回

ケイワークス 石田です。
今回は「リチウムイオンバッテリーの安全」について
お届けさせて頂きます。
リチウムイオンバッテリーで話題となるニュースで
「発火しました」とニュースになることがあります。
非常に悲しい事故です。
リチウムイオンバッテリーと一言で言っても
実はバッテリー内部の端子に使う素材の違いで
様々な種類があります。
実はそれぞれに特徴があり
スペース効率を追求したり
安全性を高めたり
全く別の特性を持ったバッテリーを作ることが出来ます。
*実験中の薄型バッテリー
現在、リチウムイオンバッテリーの中で
最も安全とされている種類の中に
「リン酸鉄リチウムイオンバッテリー」があります。
他のリチウムイオンバッテリーと比べ
電圧が低くなる
体積が大きくなる(バッテリーが大きくなる)
といったデメリットは有りますが
キャンピングカーのサブバッテリーに使うには
何の問題もありません。
メビウスシステムに採用したバッテリーは
この種類となります。
基本的にリチウムイオンバッテリーには
バッテリーマネージメントシステム(BMS)と呼ばれる
制御システムが搭載されています。
BMSはバッテリー内部の状態を管理し
充放電を制御しています。
言ってみたらBMSはリチウムイオンバッテリーの
心臓であり頭脳です。
このシステム次第で
バッテリーの性能が左右されると言っても
過言ではありません。
ニュースで話題となっているバッテリー事故の多くは
このシステムが
正常に機能していないことが原因となっています。
BMSが充放電を管理することで過放電によるバッテリー破損や
過充電によるバッテリートラブルを防いでいます。
メビウスシステムに使用している充電器やインバーターは
バッテリーの能力を生かす為
バッテリーメーカーと相談をしながら決定しました。
リチウムイオンバッテリーを発表するにあたり
「システム」として発表させて頂いたのは
このためです。
バッテリーは充電して使うものですから・・・
次回は今回少し触れた
「バッテリーマネージメントシステム」について
お届けする予定です。