連載企画 リチウムイオンバッテリー 第3回

ケイワークス 石田です。
温かくなったり寒くなったり、大風が吹いたり・・・
体調管理が難しい季節です。
連載企画 第3回は
「リチウムイオンバッテリーの寿命」についてお届けいたします。
従来の鉛バッテリーは約500回の充放電で寿命を迎える
と言われています。
早い人で2年半
長く使った人でも5年くらい
元々車についているスターターバッテリーとそれほど変わりません。
基本的に中身は同じものですので・・・
ただし、バッテリーの過放電(いわゆるバッテリー上がり)を
繰り返すと寿命は極端に縮みます。
これはバッテリーが放電を行う際に内部端子が化学反応により
傷むためです。
リチウムイオンバッテリーは2000回の充電回数で寿命となります。
(寿命と言ってもメーカーの定義する値までパフォーマンスが低下するだけで壊れるわけではありません)
この時点で4倍です。
しかもバッテリーマネージメントシステム(BMS)の保護により
バッテリーから電気が取り出せない状態でも
鉛バッテリーで言う過放電領域まで
残量は実は下がっていません。
ですので誤ってバッテリーを使い切ったとしても
何の問題もなく再充電することが可能です。
しかも、鉛バッテリーは全体容量の50~60%
までしか使えませんが
リチウムイオンバッテリーは90%以上使用可能です。
同じ量の電気を使ったら鉛バッテリーの方が
充電回数が増えることとなり、その分寿命が縮みます。
しかも
過放電したら復旧不能な状態になるかもしれない
リスクのおまけつきです。
その点、リチウムイオンバッテリーは安心して
使い切っていただけます。
充電回数だけでなく
1個のバッテリーで使える電気の量
という視点で見た場合、
4倍以上の差が付くこととなります。
しかも、壊れない安心のおまけつきです。
次回は「リチウムイオンバッテリーは安全」を
お送りさせて頂く予定です。