失敗しないキャンピングカーの選び方① なぜ今キャンピングカーなのか? – 株式会社ケイワークス キャンピングカー&トレーラー
失敗しないキャンピングカーの選び方① なぜ今キャンピングカーなのか?
失敗しないキャンピングカーの選び方① なぜ今キャンピングカーなのか?

失敗しないキャンピングカーの選び方① なぜ今キャンピングカーなのか?

なぜ今キャンピングカーなのか?

多様化するカーライフのなかにあって、どんな基準で車を選ぶべきか。車に何を求めていくか。決して安い買い物とは言えない車ですから、できれば遊びにも旅にも趣味にも…と多目的に使いたいものです。ところが、全ての条件を1台で満たす車種にはなかなか出会えないものです。

 

その理由は、自動車メーカーから発売される既製品は、継続的な収益構造を重視して、最大限に効率化された生産ラインで製造されるため、多目的性を十分に考慮し、お客様それぞれの使い方に細かく対応できる仕様ではないからです。そこに登場したのが、キャンピングカービルダーによる「既製の車に車中泊設備や家具を架装したキャンピングカー」という独特なカテゴリーです。こうしたキャンピングカービルダーの代表的なメーカーとしては、ヨーローッパのウェストファリア社などが知られています。

 

では、なぜ今キャンピングカーなのか。それは、新車を選ぶ際に、「車は燃費最優先」という経済性を求める移動手段中心の考え方のほかに、「家族や恋人や仲間といっしょに今しか味わえない大切なときを過ごすための必需品」という考え方が、ようやく日本にも広がってきたからです。車というものを移動の道具から楽しむための安らぎ空間へ。こうした精神生活の充足をカーライフに求める人たちが一挙に増え、社会現象になってきたのです。

オートキャンプ場

近年では道の駅が急速に普及して全国各地で1,000か所以上にも広がり、日帰り温泉(公衆浴場)に至っては全国で7,000か所を超える施設数が存在し、車を利用した旅や観光をサポートしてくれる環境が整ってきたことも、キャンピングカーライフや車中泊ライフというものを身近にした要因でしょう。また、24時間開いているコンビニエンスストアは全国どこにでもあり、時間にとらわれない自由な行動型レジャーを支えていることも要因のひとつです。

 

それともうひとつ、阪神淡路大震災、新潟県中越地震、東日本大震災などつぎつぎと大災害に見舞われてきた日本ですが、それぞれの被災地では、「キャンピングカーのように移動可能で寝泊まりできる車両があれば、住居代わりに使えてとても助かったのに」という声が高まりました。そこで、災害時の一時避難場所としてキャンピングカーが真剣に見直され、その利便性に注目が集まるようになってきたのです。

バンコンという選択肢

バンコンという選択肢

キャンピングカーは、もはや従来のように特殊車あるいは特別車であるという見方から大きく変化し、日常にも使える普通車として普及し始めているのです。このダイナミックな潮流をつくったのが、バンタイプの既製車ボディの内部をキャンピングカー仕様に架装したハイエースです。いわゆるバンコン(Van Conversion)と呼ばれるジャンルを牽引してきたハイエースは、今やひっぱりだこの大人気車種なのです。 では、なぜバンコン型キャンピングカーは既製の乗用車より使い勝手がよくて魅力的なのでしょうか。キャンピングカーと言えば、大柄で屋根も高いキャブコン(Cab Conversion)と呼ばれる特殊車両と見なされる場合が多く、ほとんどの方にはその車格からして敬遠され、高額な値段であることも手を伸ばせない理由だったのですが、キャラバンやハイエースならば、街でよく見かける市販品のミニバンタイプそのものですから、運転もしやすく安心であるばかりか、日常の普段使いとの兼用も可能です。

 

このミニバン、最近では内装を変えてキャンピングカーとして利用する人が急増しているのです。このなかに、長期間滞在を可能にした快適な車中泊機能が収まり、広い就寝スペースが確保され、家具なども豪華で、あらゆる遊びの用途に合わせられる機能をもち、好みにあった内装デザインを自由に選べるうえ、シートのレイアウト変更も可能で積載量も大きいことなどが知られるようになると、従来のキャンピングカーの既成概念は大きく崩れていきました。こうして、ハイエースなどのキャンピングカー仕様の認知がすすみ、普及が始まると、多目的な利用条件に応えられる装備のみならず、快適なクルージング性能をもち、豪雨や積雪をともなう悪路でも安全に走行できる走破性能の高いバンコンが、さらに求められるようになってきました。4WDを装備したハイエースのキャンピングカーや弊社で扱うデリカD:5の車中泊仕様は、その象徴といえるでしょう。

ハイエースでキャンプ

いまやバンコン型キャンピングカーへの需要はますます高まるばかりですが、裏返して言えば、カーライフの変革を求める声がここまで大きくなっているということなのです。人生で大切なものとは何か、人は真剣に考えようとしています。家族や恋人や友人たちと楽しい思い出をつくりたい、趣味の世界をもっと広げたい、泊まり先を気にせずに自由な旅に出てみたい。そして拘束されることの多い日常生活から、フッと抜け出して素の自分にかえりたいと思ったとき、あなたの横にキャンピングカーがあったら…。

こうした人びとの思いを自社製品で実現しようと努めているキャンピングカー製造会社が、全国にはたくさんあります。キャブコンを中心に製造販売する会社、もっと大きなサイズで専用シャーシに居住機能を架装するフルコン(Full Conversion)を製造する会社など、ユーザーの好みに合わせた機種を専門に扱うビルダー(架装会社)が多く、専門領域も多岐にわたっています。シャワー・トイレ・ダイニングまでいちいちに充実設備をおごるフルコンや、アメリカ製のエアストリームを始めとする長期滞在型トレーラー(Travel Trailer)など、1,000万円をゆうに超える豪華キャンピングカーから、軽自動車にキャンピング機能を架装した軽キャンパーといわれる日本独特の車中泊カーまで、目をみはるばかりの機種が存在します。

 

全国各地で開催されるキャンピングカーショーには、これらのビルダーや販売会社が自信作をずらりと出展しますから、会場でご覧になった方も大勢いらっしゃると思います。それぞれのタイプにはやはり長所と短所があり、ユーザーの利用方法や格納場所の都合などによって、選ばれるタイプも千差万別ですが、現在のところ、日本の道路事情や住宅事情に合致したキャンピングカーとしてユーザーに圧倒的な支持を得ているのは、バンコンタイプです。

わたしも失敗した車選び

ところが、このバンコン型キャンピングカー、広く普及しているのはいいのですが、買って使ってみたら、この機能も要らない、あの機能も使い勝手が悪い、家具の品質の劣化が早くて愛着が薄れた…など、不満や批判をもつユーザーがいらっしゃることも事実です。

 

バンコン製造のビルダーや販売店も、こうしたユーザーのみなさんの声を採り入れ、経験的データを蓄積してさらなる改善に努めていますが、見せかけの華美なデザインで廉価の割には高級感があるように演出した機種や、安全面に注意が払われていない家具デザイン、インテリアを安っぽく見せてしまうムードのない家具・照明、過剰な装備を盛りこんで多機能を売り物にする機種、極めつけには、やたらとベッド展開が面倒な車内レイアウトなど、ビルダー側の製造姿勢に疑問があるバンコンも確かに存在します。

その一方で、明確なポリシーのもと、しっかり造りこまれた良質なキャンピングカーであっても、そこに装備された機能やサイズがユーザーの使い方や使用目的に合わなかったので、買ってはみたものの結果的に高い買い物になってしまったという、ユーザー側の認識不足や未熟さが原因の「失敗」も後を絶ちません。

バンコンは、キャンピングカーのなかでもっとも人気が高いジャンルであるだけに、ビルダー各社も力を入れてさまざまな機種を投入しています。最新機種が一堂にそろうキャンピングカーショーなどの会場では、それはそれは華やかに見えるものです。ユーザーのみなさんが迷ってしまうのも無理はありません。それほど魅力的なバンコン型キャンピングカーが増えてきたということなのです。

それだけに、自分や家族の使い方や志向性をよくわきまえ、冷静に購入計画を詰めていかなければ、各会社の営業マンのセールストークに心はゆらぎ、表面的なスタイルや価格だけに目を奪われて、末永く付き合えるはずだった「本物」から遠ざかってしまうこともあります。実際、そのような経験をされたユーザーの方がたから悲しい思い出をうかがうことが多いのです。

 

かく言うわたしも、キャンピングカービルダーとして独立する前は、見せかけの姿に惹かれて、自分の使用目的や使用場所などをほとんど考えずに、目の前の車に飛びついて購入し、後から手ひどい目に遭ったことが何度かありました。次は失敗しないぞ、と思って臨むのですが、また似たような失敗を繰り返したのは、車というものの本質的な価値を自分の使い方や人生の価値観と一致させることなく、選んでいたからだと思います。

 

キャンピングカーは決して安い買い物ではありません。数年ごとに何度も買い替えることができるのであれば、さまざまなタイプのキャンピングカーに乗ってステップアップすることも楽しいでしょうが、一般的には10年~15年と乗って使うものです。やはり一度のチャンスを活かし、自分や家族の使用目的やセンスにかなう最良の1台を選び抜きたいものです。

理想の1台にめぐり逢うために

そこで本稿では、わたしがハイエースなどをベースとするバンコンタイプのキャンピングカーを製造販売してきた立場から、数多くのお客様と真摯に向き合い、ご批判や共感のお声をいただいてきた経験と実績を活かし、これからユーザーとなるみなさんが絶対に失敗しないキャンピングカーの選び方をお伝えいたします。

 

とくに、バンコンを選ぶ場合に絞ってお話を進めていきますが、折にふれて、その他のモデルにも言及し、数多くの機種のなかからバンコンを選ぶことで得られるメリットをつぶさに解説していきますので、貴重なお時間をいただきますが、後の大失敗を防ぐためにも、ぜひ最後まで熟読願います。

 

キャンピングカーっていいなと思い、情報を集めるとき、手近なところでは、まずインターネット上で展開されているビルダー各社のホームページが参考になりますし、キャンピングカー専門誌も有益でしょう。最近では、『BE-PAL』(小学館)のようにアウトドアライフを謳ってきた雑誌もキャンピングカー特集を組むなど人気が幅広い分野に浸透しつつありますし、新聞報道のなかでもキャンピングカーの普及が取り上げられる機会が増えましたから、キャンピングカーに関する情報は世に溢れていると言っても過言ではありません。10年前とは隔世の感があります。ところが、使用者側の目線に配慮しながら、プロフェショナルな立場からシビアにキャンピングカー選びの本質を教えてくれる情報にはなかなかお目にかかれません。キャンピングカービルダーが力を入れるカッコいいプロモーションや美しいイメージ画像の背後に落とし穴はないか、お客様の悩みや迷いをとことん聴いて的確なアドバイスをしてくれるサービスがあるか、本当に安全な素材が使われているかなど、車選びの前に知っておかねばならない知識や注意点は、ほとんど見えてこないのです。

最近、食品に関しては、消費者側に立って、商品へのシビアな評価や注意点を載せる記事や書籍がたくさん出てきましたが、キャンピングカーに関しては、わたしの知る限り存在していません。そこで気づいたのは、キャンピングカーが流行するなかで置き去りにされているのは、実は、これからキャンピングカーを購入しようと夢膨らませているみなさんなのかもしれない、ということでした。

 

なかには車中泊旅行のベテランの方もいらっしゃいますから、そうした方がたへは釈迦に説法のような内容になるかもしれませんが、本稿では、ビルダーの立場から専門的なお話も披露し、製造者側から見たキャンピングカーの善し悪しをご紹介します。併せてユーザー側が購入前に理解すべきことを筋道立ててご説明しますので、キャンピングカーに関心をもつすべての方がたに「本物と出会うための正しい選び方」を知っていただけると思います。

ワイドミドルのキャンピングカー

ビルダー内部で秘密にしておきたい事情なども書いてしまいましたから、自分で自分の襟をただすような内容になりましたが、乗る人の安全・安心をつくる仕事にたずさわっている以上、妥協できない「ものづくり」を目指すのが、製造者責任であると確信しています。ウソのないキャンピングカーを生み出す信念と高い技術力こそ、ユーザーのみなさんの信頼を得られる第一条件なのです。みなさんの夢や希望をかなえることがビルダーの使命なのですから、メリット・デメリットを包み隠さず解説することも大切であると思っています。

 

狙い通りの1台に出会うために、そして10年、15年と乗りすすむうちにますます愛着が湧いてくる1台と過ごすために、本稿は「失敗しないキャンピングカーの選び方」を余すところなく披露します。お読みになる前と後とでは、キャンピングカーへの評価や見方が、まったく異なったものになるでしょう。キャンピングカーの購入をご検討されているみなさんが理想の1台とめぐり逢えますよう、本書が仲人役をつとめることができれば幸いです。

 

株式会社ケイワークス代表取締役社長 黒田 功

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